血圧測定(マンシェット・触診法/聴診法)
必要物品
- アネロイド血圧計または電子血圧計(測定前に目盛りが0を指しているか、送気球やチューブに亀裂がないか点検する)
- 適切な幅のマンシェット(カフ)(上腕周囲径の40%程度の幅を選ぶ。細すぎると高値、広すぎると低値に出るため体格に合わせる)
- 聴診器(コロトコフ音を聴取する。イヤーピースの向きと膜面の破損を確認しておく)
- アルコール綿(聴診器の膜面やイヤーピースを清拭し、感染対策を行う)
- 記録用紙・電子カルテ端末(測定値・測定部位・体位・時刻を正確に記録する)
手順
- 1
患者に測定の目的を説明し、5分程度安静にしてもらう。直前の運動・入浴・食事・喫煙・カフェイン摂取は避ける。
観察・根拠:活動直後は交感神経の亢進で血圧が上昇するため、安静後に測定して基準値との比較を可能にする
- 2
座位または仰臥位で、測定する上腕を心臓の高さ(第4肋間)に合わせて支える。衣服は上腕を圧迫しないよう外す。
観察・根拠:上腕が心臓より低いと高値、高いと低値になる。静水圧の影響を避けるため高さを揃える
- 3
肘窩の2〜3cm上にマンシェットの下縁がくるよう、指が1〜2本入る程度のゆとりで巻く。ゴム嚢の中心を上腕動脈上に当てる。
観察・根拠:緩すぎると加圧が不十分で高値に、きつすぎると低値になる。動脈直上に圧が伝わるよう位置を合わせる
- 4
まず橈骨動脈を触知しながら加圧し、拍動が消えた点からさらに20〜30mmHg加圧して収縮期血圧の目安をつける。
観察・根拠:触診で予測してから聴診することで、聴診間隙による過小評価を防ぐ
- 5
上腕動脈上に聴診器の膜面を当て、1拍あたり2〜3mmHgの速さでゆっくり減圧する。最初にコロトコフ音が聞こえた点を収縮期血圧とする。
観察・根拠:減圧が速すぎると読み取り誤差が大きくなる。第1点(Ⅰ相)が収縮期血圧
- 6
さらに減圧を続け、コロトコフ音が消失した点(Ⅴ相)を拡張期血圧として読み取る。読み取り後は速やかに完全に減圧する。
観察・根拠:音の消失点が拡張期血圧。長時間の加圧はうっ血や不快感を招くため速やかに減圧する
- 7
測定値・測定部位(左右)・体位・時刻を記録し、必要に応じて反対側や再測定を行う。異常値は医師へ報告する。
観察・根拠:左右差や前回値との比較、脈圧(収縮期−拡張期)の評価が病態把握につながる
※手順は一般的な流れの解説です。実施にあたっては所属施設の手順・指示に従ってください。
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