認定看護師・専門看護師とは――キャリアアップの地図を描く
連載:はたらき方ノート(第5回)
専門性を高めたいと考えたとき、認定看護師や専門看護師という道があります。それぞれの違い、取得までの道のり、キャリアへの活かし方を整理します。
専門性を高める2つの資格
看護師としての経験を重ねる中で、特定の分野を深く極めたいと考える人に向けて、認定看護師と専門看護師という資格制度があります。どちらも日本看護協会が関わる制度で、名称が似ているため混同されがちですが、役割の重点が異なります。
認定看護師(CN)
認定看護師は、特定の看護分野において熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護を実践する専門家です。感染管理、皮膚・排泄ケア、緩和ケア、認知症看護、糖尿病看護など、実践に直結した分野が設けられています。
主な役割は次の3つとされています。
- 実践:熟練した技術で直接ケアを提供する
- 指導:他の看護師に対して指導を行う
- 相談:現場からの相談に応じる
実践のスペシャリストとして、現場のケアの質を底上げする存在です。
専門看護師(CNS)
専門看護師は、複雑で解決困難な看護課題をもつ個人・家族・集団に対して、水準の高い看護を提供する役割を担います。がん看護、精神看護、老人看護、急性・重症患者看護などの分野があり、大学院修士課程での学びが必要とされます。
専門看護師には、実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究という幅広い役割が期待されています。組織横断的に動き、看護の質全体を高める視点が特徴です。
取得までの道のり
いずれも一定年数の実務経験が前提となり、認定看護師は教育課程の修了と審査、専門看護師は大学院修了と審査を経て認定されます。学習期間中は仕事との両立や費用の課題もあるため、勤務先の支援制度を確認しておくとよいでしょう。
キャリアへの活かし方
資格取得はゴールではなく、専門性を武器に現場や組織に貢献していくスタートです。後進の育成、ケアの標準化、多職種連携の推進など、活躍の場は広がります。自分がどの分野に情熱をもてるか、どんな看護を実現したいかを軸に、無理のないペースで目指すことが、長く続くキャリアにつながります。
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