CARE NOTE / ECG STUDY
心電図の読み方(基礎)|看護師が最初に確かめたいこと
心電図の誘導、25mm/秒での時間の読み方、R-R間隔からの心拍数計算を、オリジナル合成図と無料問題で学びます。
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執筆者:sou
最初は記録条件から
波形の細部を見る前に、誘導名、記録速度、感度、ノイズを確認します。同じ横幅でも、記録速度が変わると時間の意味が変わります。画面の大きさだけで間隔を決めず、記録された尺度を使いましょう。
記録速度25mm/秒なら、横1mmは0.04秒、横5mmは0.2秒です。感度10mm/mVなら、縦10mmは1mVです。50mm/秒など別の設定では時間の換算を変える必要があります。下の図のmmは設計上の記録紙尺度で、端末上の実寸ではありません。
12誘導は12の見方
12誘導は、I・II・III・aVR・aVL・aVFの肢誘導と、V1〜V6の胸部誘導からなります。同じ時点の電気活動でも見る方向により波形が変わります。一つの誘導だけで病態を決めつけないことが大切です。
下の図は誘導名と波形を見比べるための合成例です。患者の記録ではなく、診断基準の見本や、すべての正常心電図の形を示す図でもありません。
R-R間隔から心拍数を計算
R-R間隔がほぼ一定のとき、心拍数の概算は「60÷R-R間隔(秒)」です。たとえば0.8秒なら75回/分になります。25mm/秒の記録でR-R間隔が大きな5mmマス4個なら、0.2秒×4=0.8秒です。
間隔が不規則なとき、一つのR-R間隔だけの計算を全体の心拍数として扱わないでください。より長い時間の記録や、施設で用いる方法を確認します。
形の確認から、患者の状態へ
心拍数と規則性を確かめたら、P波とQRSの位置関係、QRSの幅、ST-Tなどを順に観察します。波形から読み取れることと、症状・バイタル・記録条件などを合わせて判断することを区別しましょう。
実際の患者に症状や状態の変化がある場合は、学習ページで答えを探すことより、患者の観察と施設の緊急対応手順・報告を優先してください。
P・QRS・Tは何を表すか
P波は心房の脱分極、QRSは心室の脱分極、T波は心室の再分極を表します。「電気的な興奮」と「心筋が収縮して血液を送ること」を区別して読みます。心電図上で波形が見えることだけでは、十分な循環が保たれているとはいえません。
最初は一拍ずつP波、QRS、T波の位置を探し、次にP波とQRSの関係や繰り返しを見ます。誘導によって見え方が違い、ノイズで分かりにくいこともあります。一つの合成例の形を、すべての正常例の基準として丸暗記しないでください。
同じマス数でも、速度が違えば答えが変わる
R-R間隔が横15mmなら、25mm/秒では15÷25=0.6秒、60÷0.6=100回/分です。50mm/秒では15÷50=0.3秒、60÷0.3=200回/分になります。「大きなマス3個だから100」と速度を確認せず答えると、後者では誤ります。
高さの換算は別の軸です。感度10mm/mVで縦5mmなら0.5mVですが、感度5mm/mVで同じ高さなら1mVです。横は時間、縦は電位、と単位を書き添えると混乱を見つけやすくなります。
記録から報告へつなぐメモ
学習のメモは、誘導・速度・感度/心拍数と規則性/P波とQRSの関係/気になった部分/患者の症状や測定条件、に分けてみます。最初の三つが分からないまま、病名だけを当てに行かないことが目的です。
これは当サイトの整理例であり、診断アルゴリズムではありません。実際の患者に急な胸部症状や意識・呼吸の変化があれば、記録の分類を仕上げるより、患者の状態確認と施設の緊急対応を優先してください。
参考・出典
参照日:2026-11-01。公式の説明と、当サイトが提案する学習方法は区別して記載しています。
本コンテンツは学習用です。診断は医師が行います。実際の対応は患者の状態、所属施設の手順、医師の指示に従ってください。学会の公式教材・監修教材ではありません。