忙しくても崩れない食生活――ナースのための栄養の整え方
連載:ナースの暮らし(第5回)
不規則な勤務で乱れがちな食生活。完璧を目指さず、忙しい中でも栄養を整えるための現実的な工夫を、エネルギーと栄養素の視点から紹介します。
不規則な勤務と食生活
交代勤務や夜勤があると、食事の時間も内容も乱れがちです。忙しさから食事を抜いたり、手早く済ませられるものに偏ったりすることは、多くの看護師が経験する悩みです。まず大切なのは、完璧な食生活を目指さないこと。100点でなくても、少しの工夫で栄養バランスは改善できます。
エネルギー源をきちんととる
体を動かし、頭を働かせるには、主食から得られる炭水化物が欠かせません。忙しいと主食を抜きがちですが、エネルギーが不足すると集中力の低下や強い疲労感につながります。おにぎりやパンなど、手軽でもよいので、活動に必要なエネルギーを確保することが基本です。
たんぱく質を意識する
たんぱく質は筋肉や体の組織をつくる材料であり、免疫を保つうえでも重要です。
- 卵、豆腐、納豆、ヨーグルト、サラダチキンなど、手軽にとれる食品を常備する
- 一食に偏らせず、朝・昼・夜に分けてとる
忙しい日でも、これらを一品加えるだけで栄養の質が上がります。
野菜と食物繊維を補う
野菜が不足するとビタミンやミネラル、食物繊維が足りなくなり、便通の乱れや体調不良につながります。
- カット野菜や冷凍野菜を活用する
- 具だくさんの汁物にすると、一度に複数の野菜がとれる
- コンビニでもサラダや野菜スープを選ぶ
手間をかけずに野菜を足す方法を知っておくと続けやすくなります。
夜勤時の食べ方
深夜は消化機能が落ちているため、脂っこいものや大量の食事は胃腸に負担をかけます。夜勤中は消化のよいものを少量ずつとり、眠る前の重い食事は避けるとよいでしょう。空腹で集中力が落ちるのを防ぐため、軽くつまめるものを用意しておくのも一つの方法です。
水分補給を忘れない
忙しいと水分をとる時間も惜しくなりがちですが、脱水は疲労や頭痛、集中力低下の原因になります。勤務中もこまめに水分をとる習慣をつけましょう。カフェインの多い飲み物ばかりに頼らず、水やお茶も取り入れると体に優しいです。
続けられることを大切に
栄養を整えることは、体調を守り、パフォーマンスを保つための自己管理です。無理なく続けられる工夫を一つずつ取り入れることが、忙しい毎日でも健康を支える確かな力になります。