交代勤務と睡眠――不規則でも眠りの質を守る方法
連載:ナースの暮らし(第2回)
日勤と夜勤が入れ替わる交代勤務は、睡眠のリズムを乱しがち。眠りの質を守るための環境づくりと習慣を、睡眠のメカニズムを踏まえて解説します。
交代勤務がもたらす睡眠の乱れ
交代勤務では、日によって寝る時間も起きる時間も変わります。体内時計が一定のリズムを保てないため、寝つきの悪さや途中覚醒、日中の強い眠気といった不調が起こりやすくなります。これは意志の弱さではなく、生理的に自然な反応です。だからこそ、環境と習慣で睡眠の質を支える工夫が役立ちます。
眠りの環境を整える
昼間に眠らなければならない場面が多い交代勤務では、寝室の環境づくりが特に重要です。
- 遮光:昼間でも部屋を暗くできる遮光カーテンやアイマスクを使う
- 静音:耳栓や生活音の少ない部屋を選び、静かな環境をつくる
- 温度:暑すぎず寒すぎない、快適な室温を保つ
光と音と温度を整えるだけで、日中の睡眠でも深く眠りやすくなります。
就寝前の習慣
- 就寝前のスマートフォンやパソコンの強い光は、脳を覚醒させて寝つきを妨げる
- カフェインは覚醒作用が数時間続くため、眠る前の時間帯は控える
- 寝る前のアルコールは寝つきを良くするように感じても、睡眠を浅くし途中で目覚めやすくする
寝る前は照明を落とし、ぬるめの入浴やストレッチなどで心身を落ち着かせると、自然な眠気を引き出しやすくなります。
眠れないときの考え方
布団に入っても眠れないまま長く横になっていると、「ベッド=眠れない場所」という結びつきができてしまうことがあります。どうしても寝つけないときは、いったん起きて静かに過ごし、眠気を感じてから再び横になるほうが効果的な場合もあります。眠ろうと焦るほど目が冴えることも多いため、力を抜くことも大切です。
リズムを整える小さな工夫
- 起床後に光を浴びて活動を始める
- 休日も極端に寝だめをしすぎない
- 短い仮眠で日中の眠気を補う
交代勤務では完璧な規則正しさは難しいものの、できる範囲でリズムの手がかりを持つことがリセットを助けます。
不調が続くときは相談を
工夫しても眠れない状態が続き、日常生活に支障が出る場合は、無理をせず専門家に相談することも選択肢です。睡眠は心身の回復に欠かせない土台であり、質を守ることが健康に働き続ける力になります。
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